音源
Songs
珠洲市 ちょんがり節
スズシ チョンガリブシ
珠洲出雲節 平安丸・出雲名所
スズイズモブシ ヘイアンマル・イズモメイショ
酒屋歌「米かし節」
サカヤウタ「コメカシブシ」
酒屋歌「酛すり歌」
サカヤウタ「コメカシブシ」
酒屋歌「櫂突唄(鵜島地方)」
サカヤウタ「カイツキウタ(ウジマチホウ)」
田打唄
タウチウタ
田切唄(鵜島地方)
タウチウタ(ウジマチホウ)
苗取唄
ナエトリウタ
田植唄
タウエウタ
草取唄(青田もどき)
クサトリウタ(アオキモドキ)
臼すり唄(もろすりうた)
ウススリウタ(モロスリウタ)
石場がち唄
イシバガチウタ
木遣り節
キヤリブシ
きゃ−らげ
キャーラゲ
きゃ−らげ2
キャーラゲ2
歌詞
Lyrics
「ちょんがり節」
「前唄」
一
ハアーヤレコレナヤレナヤレ東西ナ
一寸出ました三角野郎が
四角四面の座ぶとんの上で
何か一席伺いましょうか
それじゃからとてさて皆様よ
国のなまりや言葉の違い
その儀ばかりはお許しなされ
お許しなされば
八十婆ちゃん豆つぐように
ポツリポツリと伺いましょうか
二
先の御先生はな
どこのあんさまやら おっさまやら
検事か判事か弁護士か
三銭五厘の役人か
わっしゃ知らねども
長の宵からただ今までも
長々御苦労
一服しゃんせ 休まんせ
休んで声を作らんせ
さてやりましょうか
三
私しゃ 飛んで出て語ろじゃないか
申そじゃないか
それじゃからとてさて皆様よ
お金をたくさん持って
新婚旅行に行くような
うまい訳には行かないけれど
ポツリポツリと伺いましょうか
四
ヤレコレナヤレナはばかりながら
私しゃ 山奥の奥山育ち
読まず書かずの私でござる
合うか合わぬかは知らないけれど
合うた所でよろしくたのむ
五
俺の音頭はな
チャボ鳥音頭でな
パット立上ってな
落ちた所でよろしくたのむ
六
こんな音頭のなみだれた時は
西も東も静まりたまえ
ちょんがりなんかをやろかいな
ごめんのなされ
七
先の御先生はな
あんまりまいこと転すか
まいことまいこと転すか
おまえさんばかりのちょんがりか
俺にもちょっこりだしてくれ
八
先の御先生は
酔うとる先生
しばらく休んで声つくれ
俺にもちょっこりごたまかせ
九
オイサテサテナサテ東西ナ
はばかりながら
何か一席やりましょうかいな
わしの音頭はぼたもち音頭で
一つ二つま まいこと言うけど
三つ四つからさらさらゆかぬ
いかぬ所は先生を頼む
おおた所は
がわの若衆の調子を頼む
十
ヤレコレナヤレナ何やりましょうか
・・・でやろかいな・・・でやろかいな
・・・で申そなら
十一
先の御先生はな
どこのあんさまか おっさまか
一服しゃんせ 休まんせ
食わんせ 飲まんせ
座らんせ
珠洲名物
ハアーヤレコレナヤレナヤレ東西ナ
珠洲の名物をな
三崎の端から申そかならば
三崎の塩津ゃかじめがコリャ又名物で
粟津のしらかた嶽山のわらび名物
森腰 宇治 引砂どんけのぼうふき名物
高波崎あぶらめ名物
伏見や紀の川しじみ貝が名物
小泊さざえのつぼ焼き名物
雲津や鉢ヶ崎 かた瓜名物
蛸島名高い漁師どこ名物
川尻 人参葉のごま味噌あえ名物
これより山の方へ登って行ってな
平床の二本松しいたけが名物
正院料理どこコリャ又名物
熊谷きゅうり コリャ又名物
鹿野にはごんがばまの茄子名物
飯田にゃ六斉な市がたつ名物
上戸の長浜 夕顔のからしあえ名物
鵜飼の谷崎もづくが名物
鵜島にゃ へいなぎじるのいちじく名物
これより宗玄に宗玄酒が名物
これより長けりゃたいくつするし
次の御先生に一寸出て頼む
在所のたとえ
ここらあたりのな在所にたとえて申そかならば
なんでもかんでも飯塚で
如何も面は川尻で
酒樽見つけて 吸ついてはなれん蛸島や
何をさせても雲津もずで
あごはチョッコリ杉山で
身体は細屋で力は内方
俺のや仕事は引砂で
二番目の男はみんな宇治や
おおとしのありぎり森腰で
かかと根性が粟津で
年が若うても顔みりゃ寺家
おってもおらいでも葭が浦
仕事させりゃ狼煙で
炉端へまわれば横山で
誠に面が川浦で
子供が沢山折戸でコリャ
唄を唄えば声や又高屋
まだまだたくさん文句はあれど
次はどうでも 御先生の番だよ
昔なじみさん
タベ夜が良てな
飯田の町へとな冷やかしに出たら
昔なじみさんに
ペッタリコイと出合うてな
あんた息災かな
達者であろうかあるまいか
そなたになるのが釜の飯
三年先に暇もろて
あなたの職をば言うならば
山には木の数かやの数
千石酒屋に米の数
越中田ぼに畔の数
ハアーヤレコレジャーヤレナ
先の御先生によろしく頼む
ぼうぼうづくし
ぼうぼうづくして申そなら
飯田に徳坊
鹿野に成之坊
正院に神保に新保に市保
鼻の下の二本棒
おへその下の一本棒
その又一本棒がなかなかきかん坊
ハアヤレコレナ ヤレナヤレ東西な
先の御先生やよろしくたのむ
うまいうまいづくし
うまいうまいづくして申そかな
うまいうまいづくしで申そなら
一にゃ いちじくうんだがうまい
二にゃ にんにく臭てもうまい
三つ みかんの皮むきゅうまい
四つ 羊かん黒てもうまい
五つ 色菓子いったがうまい
六つ むし菓子むしたがうまい
七つ 生菓子中からうまい
八つ 山ぶき皮むきゅうまい
九つ 金平糖ちょんこてもうまい
十にゃ とうふの田楽うまい
十一 いちごのうんだがうまい
十二 にしんの昆布巻きうまい
十三 杯差し合うてうまい
十四 しいたけ香りがうまい
十五 ごぼうの胡麻味噌うまい
十六 六寸竹の子うまい
十七 干鰯の目差しがうまい
十八 はちめの焼いたがうまい
十九 栗パンかわいらしゅううまい
二十は 日本酒が一番うまい
こんな音頭はな踊りに合わぬ
先の御先生にチョッコラコイト頼む
けいけいづくし
俺らや隣りのな 一軒おいて二軒目や
二軒おいて三軒目の
その又隣りの竹屋さんの方にゃ
とっつあまとぼけでな かかかわらけで
兄様寝ぼけでな
おじゃおって ちょろむけや
馬おって足げや
馬ぐそが泥けじゃ
鶏 卵けで
猫まで三毛よ
次よりあとは御先生に頼む
染屋さん
おらの若い時 古兄様に
さらし三尺もろて
帯に短こて手ぬぐいに長て
何にしようとこうやに聞けば
何にするとて染た方がよかろ
ここに染屋さんちょっと言う事にゃ
赤に染れば紅より赤いし
黒に染れば墨より黒いし
そこで染屋さんちょっと気がついて
一に橘 二にかきつぼた
三に下り藤 四に獅子牡丹
五つい山千本桜 六つもくれんこぶしの花よ
七つ南天 八つ山桜
九つ高野の白菊の花
十にとうとう思た通り染めた
あんまり長いは おあとのじゃまで
ここらあたりに止おきまする
小僧さん
遠州いなばのお小僧さんと言うたら
足が短こてな
手がチョッコリ長うて
人の物ならただとろとろと
親が意見すりゃ
ぬかに釘打つ 豆腐にカスガイ
ストントントや とんでって
目むき鼻むき
太鼓のばいになぐられる
○○づくし
一つひよ鳥ピッピ
二つ 二又大根
三つ 見られぬこまの
四つ 夜中のとぼけ
五つ いつものお客
六つ むこさんさかり
七つ 南天しぶり
八つ ヤッコのふんどし
かかずのにぎり
九つ 子供のなぶり
十に父ちゃんのでっかいせんき
一つ ひやひやひやめし
二つ ふやふや まんじゅ
三つ 見られぬ カワラケ
四つよばいこきゃ手さぐり
五つ いつもするわれやかか
六つ むちゃくちゃのあなばち
七つ 泣き泣きするそうれん
八つやいたりほえたりごうかん
九つ 子供のまま事
十に 父ちゃんつもする
われやかか
たよりづくし
一つ ひよ鳥木のまたたより
二つ 舟方さん あいの風たより
三つ 店には 店番たより
四つよばいこきゃ真の闇たより
五つ 医者さん薬出したより
六つむこさま あねまがたより
七つ仲人はあってものうても
祝儀の場がたより
八つ山法師 ほらの貝
九つこむ僧は尺八たより
十に父さん誰が何と言うても
われゃかかたより
基本情報
Metadata
| 伝承地 | 石川県珠洲市 |
|---|---|
| 伝承者 | 池谷内 吉光、道下正明、薮 かおる(珠洲ちょんがり保存会) |
| 年代 | 2025/11 |
| 録音者 | 新見民謡アーカイブス |
| メモ | 能登半島 |
解説
Commentary
「ちょんがり」
「江戸から伝わった「ちょんがれ節」を元にしている。
江戸の幕府を批判する内容であったので鑑真が追放になった。
鑑真たちが京都に向け身を隠しやがて門付芸として、江州音頭に変わり、河内音頭になった。江州と河内の間、伏見の酒蔵に能登杜氏がいて、見上げに能登に持ち帰った。」と珠洲ちょんがり保存会はいわれる。
前唄15曲、本唄が50曲、後唄10曲あり、それを歌い手が好きに選んで歌うという。
「酒造り歌」
珠洲ちょんがり保存会曰く、「諸味にいい歌を聴かせれば、いい酒ができる」
能登当杜氏は「歌7分に仕事三分」と歌を大事にしていたほど。
酒屋の七五三という文句があり、米をとぐのは70回、50回、30回と研ぐ時の歌があり、歌い終わりがとぎ終わりだという。
「田の神様・アエノコト」
石川県奥能登地域に伝わる農耕儀礼で、稲作を守る田の神様を家に招き入れ、感謝を捧げ、翌年の豊作を祈願する行事です。これは「饗(あえ)」(もてなし)と「事(こと)」(祭り)を意味し、12月5日頃に神様を迎え、2月9日頃に送り出す、年に2回の祭礼で、国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。「田の神様は盲目である」と伝えられる。
「柄振り祭(えぶりまつり)」
田植え前の田の神を祀る儀礼で、5月頃に実施されます。
予祝の祭りと知られ、住民も一晩中踊る。
珠洲ちょんがり保存会曰く、「にぎやかに騒ぐことにより、豊作を祈る。」「朝まで踊り明かし、下駄がすり減ってしまうので、(田植え唄は)『下駄べらかしの歌』といわれる。」
「田の神様・アエノコト」
石川県奥能登地域に伝わる農耕儀礼で、稲作を守る田の神様を家に招き入れ、感謝を捧げ、翌年の豊作を祈願する行事です。これは「饗(あえ)」(もてなし)と「事(こと)」(祭り)を意味し、12月5日頃に神様を迎え、2月9日頃に送り出す、年に2回の祭礼で、国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。「田の神様は盲目である」と伝えられる。
「柄振り祭(えぶりまつり)」
田植え前の田の神を祀る儀礼で、5月頃に実施されます。
予祝の祭りと知られ、住民も一晩中踊る。
珠洲ちょんがり保存会曰く、「にぎやかに騒ぐことにより、豊作を祈る。」「朝まで踊り明かし、下駄がすり減ってしまうので、(田植え唄は)『下駄べらかしの歌』といわれる。」
解説「石場がち唄」(胴つき唄)
珠洲では建物の礎石を埋める時に、その石に櫓を組んで丸太を吊り上げて引き下ろす方法をとっていた。
解説「木やり唄」
「珠洲の若山に大きな欅の木があり、それを切り、二千人程麻のロープで引っ張ったが切れた。女性の髪と麻と撚り編んだ毛綱でようやく尾根まで上がり下ろせた。」
という、東本願寺へ献木した時の逸話を歌ったうた。
きゃ−らげ
珠洲飯田町燈籠山祭りという巨大な山車(やま・でかやま)を引く際に歌う「きゃーらげ」は江戸をおわれた勧進が伊勢に伝え、「伊勢木やり」となり、やん衆(季節労働をする漁民)と共に青森、北海道など全国に渡り、珠洲の飯田にも渡ったとのこと。
「でか山を動かすも止めるも歌い手による」と言われる。
昔のでか山の高さは16m。