
民謡を収集した地域の特徴
About the Niimi Folk Song Archive

新見市は、岡山県の最西北端、高梁川の源流域に位置し、東は真庭市、南は高梁市に、そして北は鳥取県日野郡、西は広島県庄原市に接しています。
新⾒市の地域分類として、2005年の合併以前から新⾒市であった地域を「新⾒」、そして新たに合併された「哲⻄」「哲多」「神郷」「⼤佐」の各町を項⽬に分けました。
なお新⾒市以外にアーカイブした地域は全て「その他」に統⼀しました。
新見
Niimi
東⻄南北を⾛る街道の交差点として栄える。⾼梁川が町の真ん中を混々と流れる。古来より⽇本有数の鉄の産地。現在は⽯灰岩の採掘が盛んである。新⾒市としては1980年以降、⼀貫して⼈⼝が減少し現在(2024年)25,990⼈。
⼤佐
Oosa
新⾒市北東部。北は⿃取県⽇野町、新庄村、東に岡⼭県真庭市と境を隔てる。⼤佐⼭は標⾼988mの⼭で、旧⼤佐町のシンボルである独⽴峰。
古くは⼩坂部郷と呼ばれ、同名の荘園も存在していた。江⼾時代には初期に幕府領や松⼭藩領であった時期もあるが、⼤半を旗本⽔⾕⽒の所領であった。中⼼地区の刑部は⼭陽と⼭陰を結ぶ街道の宿場町として発展。近世から明治の初期には砂鉄や製鉄⽤薪炭を産し,和⽜や駄⾺の飼育も⾏なわれた。
神郷
Shingo
新⾒市の北⻄部にあり、北は⿃取県⽇南町、⻄は広島県東條町に接する。北部には⾼瀬鉱⼭跡があり、昭和終期までクロムを産出していた。古く良質砂鉄の採取地で釜地区はたたら製鉄の中⼼であった。中国⼭地の標⾼700〜1000メートルの⼭々に囲まれ、町域の90%以上は⼭林地帯。親⼦孫⽔⾞で有名。「神代和紙」の産地。
哲多
Tetta
新⾒市南⻄部の旧町。1955年新砥村・萬歳村・本郷村の3村が合併し哲多町となる。南の境はベンガラで知られる⾼梁市の吹屋。荒⼾⼭(吉備⾼原のなだらかな⼭並みのなかに、鍋を伏せたような特異な形でそびえる荒⼾⼭は阿哲富⼠と呼ばれ、200万年以上前に噴⽕したと考えられる⽕⼭)は古くより信仰の対象
哲西
Tessei
新⾒市⻄部のなだらかな⾼原地帯。広島県庄原市東條との境。2005年新⾒市への合併前は哲⻄町。哲⻄町⽂化財保護委員会、哲⻄⺠俗研究会があり、郷⼟史・⽂化へのあくなき探究⼼を保つ。
哲⻄⺠俗研究会より1955年から発刊の郷⼟⺠俗誌「やたべ」は、加藤英朗会⻑の元、現在も50刊以上続いている。
その他・近隣地域
Other Area
新⾒市の(⻄・北⻄・北東に)境を隔てた(広島・島根・⿃取)3県の盆踊り、また新⾒市の東に境を供する岡⼭県真庭市、南に接する⾼梁市の盆踊りを紹介します。
また、新⾒市神郷で踊られる「お雪⼜七」を同じく歌い継いでいる⼭⼝県萩市の⾒島とのご縁から、同県の⻑⾨市通(かよい)の⼤変貴重な「鯨歌」も許可を得てアーカイブさせていただきました。(「船の⾏き来と職⼈・芸⼈の移動が謡を広めた」という定説に習い。)