音源
Songs
七尾まだら「めでためでたの」
ナナオマダラ「メデタメデタノ」
七尾まだら「能登の岬の」
ナナオマダラ「ノトノミサキノ」
歌詞
Lyrics
一、めでためでたの 若松さまよ枝も栄える 葉もしげる
(吟変り)一の枝には米がなる 二の枝には 金がなる 三の枝には 御酒がなる
二、ななおみなとは 湯の街だいて沖に宝の船の群れ
三、能登の岬の御所縁桜
(吟変り) 枝は越後に 葉は佐渡に
花は大阪の城で咲く
基本情報
Metadata
| 伝承地 | 石川県七尾市 |
|---|---|
| 伝承者 | 歌・高木仙十郎・七尾まだら保存会 |
| 年代 | 2025/11 |
| 録音者 | 七尾まだら保存会 |
| メモ | 能登半島 |
解説
Commentary
古くから船方(船乗り)の祝儀唄として漁港を中心に各地に伝えられた唄である。ほとんど合唱で歌うところにこの唄の特徴である。「まだら」の名は、佐賀県の唐津と壱岐を結ぶ玄界灘に「馬渡島(まだらとう)」があり、この島に発生した船乗り唄の「まだら」が船便によって日本海沿岸を北上し伝えられたという説がある。また、仏教の「曼陀羅(まんだら)」から来たという説もある。「柳田国男」氏によれば「まだら」は所々の漁村の晴衣を意味するとも言われているが確かなことは不明である。
各地に伝承する「まだら」の中で特に「七尾まだら」の名が高く、他に石川県では「輪島まだら」「中居まだら」「内日角まだら」があり、富山県では「岩瀬まだら」「新湊めでた」「魚津まだら」名は変化して「長麦屋「福光までた」がある。また、福井県三国港では、「いさぎ」の名が残っている。
この唄は、正月の起舟祭や新造船の舟おろし祝い、また、一般でも婚礼、新築、祭礼等の祝い行事には決まってこの唄を歌った。
産み字を沢山持ち、嫋嫋(じょうじょう)した長い節回しで、田圃で農作業をしていた農民が「まだら」を歌い始めて手を引いて我が家に帰り、再び田圃に戻り、二度目に我が家に到着したらようやく歌い終わったという笑い話があるほど長い唄である。そこで「まどろこしい」「まだらこしい」(だらだらしている・・・めんどうくさいの意)の「まだら」はからきているのではないかと言う説もある。※「嫋嫋」(じょうじょう)とは、なよなよした様をいう。
加賀山昭編「全楽譜・北陸の民謡集」から引用このうたは、昭和41年に「七尾まだら」「輪島まだら」「輪島崎まだら」とともの「能登のまだら」として石川県指定無形民俗文化財にしていされている。
金沢市民謡協会webより輪島で連綿と歌い継がれてきた芸能が「輪島まだら」です。
七・七・七・五の歌詞の母音を、長々と引いて斉唱する勇壮な歌い方が特徴です。輪島は室町時代末、日本の十大港湾である「三津七湊(さんしんしちそう)」のひとつに数えられ、江戸末期から明治末期にかけては北前船(きたまえぶね)の寄港地として栄えました。海運を通じて各地の情報や文化が輪島にもたらされた中に、「まだら」もあったと考えられています。
元々は、漁師や北前船の船乗りたちが1月に行う起舟(きしゅう)の祝い唄として歌われ、後に家の新築や婚礼などの祝い唄として定着しました。
また、「輪島まだら」のほかに「輪島崎まだら・あのり」という唄もあります。「あのり」は、漁師の航海安全を守る「安乗り」を意味すると伝わります。
また、「七尾まだら」は、「めでためでたの若松様よ、枝も栄えて葉も茂る…」という唄い出しで、青柏祭をはじめとする祭礼の場面や結婚式など、おめでたいハレの場面には必ずと言っていいほど唄われ、法被に扇子を持って舞う、独特の姿を楽しむことができます。「七尾まだら」が出ないと場が締まらないとまで言われるほどです。
これらの唄は、石川県無形民俗文化財に指定されています。
能登の里山里海ホームページより