音源
Songs
松江「小源くどき」鳥取県日南町多里
まつえ「こげんくどき」
山づくし「小源くどき」鳥取県日南町多里
やまずくし「こげんくどき」
松江から山づくし「小源くどき」鳥取県日南町多里
まつえからやまずくし「こげんくどき」
歌詞
Lyrics
松江
囃子 ヨーイヨーイ/ サァラ、ヤーンハトナー アラ、ヨイヤーノセー
山づくし
囃子 ドッコイセー・カワイヤナー/サァラ、ヤンハートナー、ヤンハートナーエ
どれもどなたも踊りを頼む
わたしゃ歌好き歌わにゃならぬ
とどけとんどけ末までとどけ
末は鶴⻲五葉の松
小源くどき
今度大阪道頓堀の
げい場が芝居の勘平が座元
勘平座元は大きな芝居
役者揃えて 三十と五人
三十五人であるその中で
年増役者が十七人で
若い役者が十七人で
若い役者のある その中で
ひとりひとりに 性名もござる
一にちょうさんに助さんよ
三にさださん四にむらさんよ
まだもござるか 市太郎さんよ
それに おとうぬ石川小源
小源十五で総前髪で
きりょう良ければ やさしい方で
何も商売 お座元さんは
今度 宮島 美保神様で
屋根のふき替え 柱の根つぎ
さても豪勢なお遷宮あるで
それに勘年はお参りなさる
参りがてらに芝居を請けた
芝居請け負うて前金借れて
役者一人も欠かさぬ儀條
儀條変わさぬ書き物渡し
すぐに勘平は 大阪帰り
役者社中を皆呼び寄せて
そこで座元が申するのには
どれもどなたも者の方よ
今度宮島 美保神様へ
参りがてらに芝居を請けた
芝居請け負うて前金借れて
役者一人も欠かさぬ儀約
万事頼むよ 役者の方よ
外の役者は行こうとおしゃる
小源はかりが よう行きません
そこで座元はさて困ります
請けた芝居にゃ行かねばならぬ
小源行かねば芝居にゃならぬ
そこで座元は両の手ついて
なんと 小源の両親さんよ
貸して下され 今度の芝居
そこで重左衛申さるのには
小源やるのは いとわぬけれど
聞けば宮島 ハシカがはやる
まんだ小源はハシカをせぬで
若しやハシカに病みつくなれば
知らぬ他国でさぞさみしかろ
そこで座元が申するのには
若しや ハシカに病みつくなれば
医者に医者かけ 看病いたし
小源命は請合うほどに
貸して下され重左衛様よ
そこで重左衛 申するのには
小源命を請合うなれば
連れて行かんせいずこへなりと
つけてやります 他国だとても
そこで座元は さて喜えで
今日もあすもとこしらえなさる
朱丹 黑丹 唐木をよせて
舟を造らせ 唐木の新造
麻の帆をあげ 天幕はりて
芝居舟かや見ごとに飾り
あすは出立(でた)ちのその前の夜
町は大阪上新町の
糸屋娘のおつやが方へ
小源行かりし話か聞こえ
そこでおつやが申するのには
聞けば源さん他国と聞くか
安芸の宮島 よい女郎 どろろ
小源さんとて袖つまとれば
わしが事とて忘れてござる
そこで小源が申するのには
なんぼ良い女郎 袖つまとれど
お前事とて忘れはせぬよ
僅か十日や二十日の芝居
さみしかろけど留守して拾え
辛抱して待て来月帰る
よれつ もつれつ話をすれど
なんぼ話せど話しは尽きぬ
そうこうする間に東が白む
さあさ小源は帰らにゃならぬ
他の役者はこしらえできて
大人子供も見立て出やる
そこへおつやも見立て出やる
まずは 大阪桟橋上で
小原 タモトにしっかりさばり
どうせ行くなら 妾も連れさんせ
そこで小源か申するのには
お前連れるはいとわぬけれど
安芸の宮島 美保神様は
音に高名高い 高神(たかがみ)様よ
女連れては行かれぬところ
辛抱して待て来月帰る
言えど聞かせど おつやか聞かぬ
無理に小源は袖ふりはなし
さあさ出せ出せ出せ舟頭
早く出さねば おつやが乗るぞ
芝居舟には 女は乗せぬ
云えば舟頭は 舟こぎ出(いだ)す
舟はするする 大阪沖へ
後に残りし 可愛いやおつや
声が聞こえりゃ呼び戻そうに
手でもとうたら引き戻そうに
もはやかなわぬ 白波の上
そこで小源か申するのには
どれも どなたも 舟子の方よ
妾しゃ 宮島 今度が始め
万事頼むよ 役者の方よ
名所名所を教えておくれ
風も良ければ 波おだやかな
舟はするする兵庫の沖へ
右に見えるが神戶の港
そこで 舟頭が申するのには
一ノ谷では兵庫が神よ
はるか向かいが 舞子が浜よ
左向うが 阿波路の鳥よ
須磨や明石もほどなくぬけて
播磨灘とて荒磯なれど
風も良ければ難なく走る
はるか向うに御山(みやま)が見える
あれかどこかと舟頭に問えば
あれが讃岐の金比羅様よ
参りゃ良いけど帰りにいたし
お手を合わせて拝んで通る
舟はそろそろ備後灘へ
三原 竹原 尾道沖も
舟は難なく通りてぬけた
そこで舟頭は 舟足おとす
ここがどこかと舟頭に問えば
昔、平の清盛公が
切り合いなされた音戶ケ瀬戶(おんどがせど)よ
音戶ケ瀬戶なら、荒磯なれど
舟は難なく そろそろ走る
はるか向うに 御墓が見える
あれが平の清盛様の
御墓どころか さてなつかしや
お手を合わせて 拝んで通る
右に見えるが呉市の港
舟はほどなく 広島港へ
さあさこれから宮島沖よ
そこで舟頭は帆を巻きおこす
舟は浅橋とも綱張って
基本情報
Metadata
| 伝承地 | 鳥取県日南町多里 |
|---|---|
| 伝承者 | 秋末正義、西村琢磨、矢吹隼之 |
| 年代 | 1)2006/06 2)2008/08 |