
音源
Songs
頭打ち
かしらうち
歌詞
Lyrics
(1)みすま(三角)―庭跳び
担当の掛声 さあー
○しゃん しゃん しゃん
しゃん しゃん しゃん
そりゃやれー そりゃやれー
そりゃー そりゃー そりゃー
とんてえー とんてえー とことんのー
とことことことん とことんのー
とことことことん とことんのー
とんとことんのとんざんざんざん
ざんざんざんざん
とんざんざんざんざんざんざんざん
とんざんざんざん とんざんざんざん
とんてんざんざんとんざんざん
「そーれもどっこいどっこいなー
こーれもどっこいどっこいなー
そーれもどっこいどっこいなー
こーれもどっこいどっこいな―
やっさがとんざんざん
とんてんざんざん とんざんざん」
「 」の動作3〜4回くりかえす
担当の掛声「さあー」
○そーりゃやれー そーりゃやれー
そーりゃ そーりゃ そーりゃ
とんてえー とんてえー とことんのー
とことことことんとことんのー
とことことことんとことんのー
とんとことんのーとうてえーとん
こどもの掛声「いやー」
しゃんしゃんしゃん(「かち」といって太鼓のフチをたたく)
(2)こぐち
○そーりゃやれー そーりゃやれー
そーりゃー そーりゃー そーりゃー
とんてーとんてえーとことんのー
とことことことんとことんのー
とことことことんとことんのー
とんとことんのーとんざんざんざん
基本情報
Metadata
伝承地 | 哲西 |
---|---|
年代 | 1960年代ごろ |
録音者 | 名越軍治 |
詞型 | 当屋の部、お宮の部 445 |
解説
Commentary
奥備中の阿哲郡⻄部では、氏神の秋祭りに神社へ「頭(かしら)打ち」を奉納する。この頭打ちは「楽打ち」とも「渡り拍子」とも呼んでいるが、これを実際にやっている人たちは頭打ちとか楽打ちと呼んでおり、その主役は太鼓をたたいて飛びはねる「トビコ」である。トビコの衣装はさまざまであるが、阿哲郡哲多町の荒戶神社では花笠や鳥の尾羽根のついた「オゴリ」をかぶり、花柄の着物にカスリの袴(はかま)をつけ、たすき掛けで白足袋にわら草履をはく。
秋祭りが近づくと一週間から十日間ぐらい前から小・中学生のトビコが神社や公⺠館などに集まり、毎晩練習をつづける。祭りの当日はその年の打ち上げ頭屋へ集まり、赤飯などの接待を受けて衣装づけをる。頭打ちの行列は、例えば哲多町の荒戶神社では先頭に先(つゆ)払い、これに獅子舞い・御幣とつづき、その後へ鉦をたたく頭取りと、一番柄からから四番、五番柄もの太鼓が従う。頭打ちには当屋を出る時の「打ち上げ」をはじめ数種類の打ち分けがあり、トビコは一柄に四人ついて太鼓をたたきながら前後左右に飛びはねる。
「奥備中の⺠謡」
岡山県備中地方から広島県備後地方にかけての吉備高原一帯において、伝承されている渡り拍子と呼ばれる神事の一つである。
伝承によると、鎌倉・室町時代の闘鶏楽が起源であるとされる。
高梁市では「起源としては神功皇后が三韓征伐から凱旋されたときの道中楽であるとか、朝鮮から貢ぎ物を献上に来た使者の道中楽である。」といわれている。