音源

Songs

祝言節

しゅうげんぶし

歌詞

Lyrics

(一)○今日はナ日もよし天気もよいし
結びナ合せて緑となるナヨ
○蝶よナ花よと育てた娘
今日はナ他人の手に渡すナヨ
○わたしゃナ行きます両親様よ
ながのナお世話になりましたナヨ
○我家ナ出るときゃ涙で出たが
マチとナ行きゃんせ主のそばナヨ
○ここはナ道中山中なれば
歌でナ愛嬌つかまつるナヨ
○門にナかかりて門番様よ
開けてナくだんせ門の戶をナヨ
○聞いてナ門番手に鍵持ちて
開きナますぞえ門の戶をナヨ
○簞笥ナ⻑持つづらの皮ご
渡しナますぞえ嫁ともにナヨ
○簞笥ナ⻑持つづらの皮ご
受取りナますぞえ嫁ともにナヨ

基本情報

Metadata

伝承地哲西
年代1960年代ごろ
録音者名越軍治
詞型7775

解説

Commentary

祝言歌は⻑持歌ともいう。嫁取り、婿取りのとき歌う歌である。

畦道が曲がり、嫁取歌まがり
塚本章夢

曲った畦道を嫁取りの列が進んでいる。それは暗い夜道であるが、ぽつぽつと続く提燈の列が動いている。嫁取りの道中歌がきこえてくる。このようなまことに素朴な情景がよく見られた。

馬の背にゆられて来た花嫁が、受取る婿方からの歌が出ないような場合には、歌が出るまで馬から降りることができなかったという。このような風習は現在はほとんど失われ、祝言の座などで余興としてうたわれているだけである。
「哲⻄の⺠謡1」より

この唄は「祝言道中唄」とも「祝言唄」ともいわれ、嫁が生家を出るときから山坂を越えて行く道中、先方の家に着いて婚礼の式が始まるまで、決まった歌詞の順序で歌い、しかもそのときどきの条件によっては即興で、臨機応変に歌詞を替えて歌わねばならないなど、なかなか難しいものとされている。

また嫁方の唄と婿方の唄が掛け合いで歌われ、双方にそれぞれの歌い手がいて美声を競い合った。

いずれにしてもこの唄は、優美と哀調を帯びており、その場の情景にふさわしく、嫁が生家で別れの宴を終え、いよいよその座を立って縁側から下り、仲人や付き添い人、その他の人足たちが、出立ちのわらじ酒を飲み終わったころから始まる。
「奥備中の⺠謡」より

千屋の90代の高齢者曰く、花嫁が実家から嫁ぎ先へ家を出る時は、玄関ではなく縁側から去ったという。また花嫁が婿の敷地内に入る時、花婿の家族が一人一人立ち塞がり、花嫁の顔を覗き込んでから道をあけるという風習があったそうだ。

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