音源

Songs

胴つき唄

どうつきうた

歌詞

Lyrics

地しめ歌

今日は日もよしヨ どうづきはじめ
ヨーイソリャ どうづきはじめ
ヨーイソリャ北の角からよ
つきはじめおもしろや
ハーヨーユタノーヤキーミト
ハーヨイヨイ ハードンドデ
ハーナカニテ ハーソコツケ
ハーヨイヨイ ハードンドデ
ここはほんのいち化粧の柱
ヨーイソリャ化粧の柱
ヨーイソリャ次へ次へとよソリャ
つきまわす面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
こちのお家は 前から繁盛
ヨーイソリャ前から繁盛
ヨーイソリャ今は若様でよ
なお繁盛おもしろい
ハーヨーユタノーヤキーミト
めでためでたが三つ四つ五つ
ヨーイソリャ三つ四つ五つ
ヨーイソリャ 五つ重なりゃよ
五葉の松 おもしろや
ハーヨーユタノーヤキーミト
こちの親方 団子か餅か
ヨーイソリャ団子か餅か
ヨーイソリャ餅は餅だがよ
金持ちじゃおもしろえ
ハーヨーユタノーヤキーミト
千秋万歳楽※(せんしゅうばんざいらく)思う事は叶うた
ヨーイソリャ思う事は叶うた
ヨーイソリャ鶴が御門に
巣をかけたおもしろや
ハーヨーユタノーヤキーミト
調子そろえてエーヨーりんりととつけば
ヨーイソリャりんりとつけば
ヨーイソリャいかな大名もよ
立ちどまる面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
「音源」より

うれしめでたや大黒根石
ヨイソリャ大黒根石
ヨーイソリャ恵比須大黒よホイ
これござれよ面白や
ハーヨーユタノーヤ先生ジャノ
大黒根石
ヨーイソリャ恵比須大黒よ
これござれ面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
うれしめでたのよ若松様は
ヨーイソリャ若松様
ヨーイソリャ枝が栄えてよソリャ
葉が茂げる面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
若松様は
ヨーイソリャ枝が栄えて
葉が茂る面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
今日は日もよしヨどうづきはじめ
ヨーイソリャどうづきはじめ
ヨーイソリャつきぞはじめるよソリャ
大黒石を
ハーヨーユタノーヤキーミト
どうづきはじめ
ヨーイソリャつきぞはじめるよ
大黒石を面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
ここはほんのいち化粧の柱
ヨーイソリャ化粧の柱
ヨーイソリャ次へ次へとよソリャ
つきまわす面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
化粧の柱
ヨーイソリャ次々へとよ
つきまわす面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
ここは丑寅よ鬼門の柱
ヨーイソリャ鬼門の柱
ヨーイソリャ下道悪魔よソリャ
つきはらう面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
鬼門の柱
ヨーイソリャ下道悪魔よ
つきはらう面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
つきぞおさめる大黒石を
ヨーイソリャ大黒石よ
ヨーイソリャ恵比須大黒よソリャ
これござれ面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
大黒石を
ヨーイソリャ恵比須大黒よ
これござれ面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト

調子そろえてエーヨーどんとつけば
ヨーイソリャどんとつけば
ヨーイソリャいかな大名もよソリャ
立ちどまる面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
どんとつけば
ヨーイソリゃいかな大名もよ
立ちどまる面白や
ハーヨーユタノーヤキーミト
注、家普請のとき、亥の子石を使って、大黒柱やその他の柱の礎石を据えるところを突き固めるときに歌う。

「岡山県緊急⺠謡調査報告書」より


千秋万歳楽

•千秋は、長寿のこと。長寿を楽しんでおられる人に対して、それをめでたく思い、祝う言葉。 謡曲「高砂」の終わり、「千秋楽は民を撫(な)で、万歳楽には命を延ぶ。相生(あいおい)の松風、颯々(さつさつ)の声ぞ楽しむ、颯々の声ぞ楽しむ」の部分。婚礼などの席で謡われる。 千秋万歳――初春の祝福芸で、宮中をはじめ諸寺・諸家を回ってことほぎをして舞い、祝儀をもらうもの。平安末期に起こり、中世に盛行した。

基本情報

Metadata

伝承地哲多
伝承者奥津武志、地元有志
年代1982年より以前
詞型777755

解説

Commentary

唄:奥津武志さん

1903年新見の哲多新砥生まれ。幼少から牛とともに育ち、農家を続ける。

尺八も所有されていた。歌うことが好きで、そのソウルフルな歌声は⺠謡関係者をはじめ、沢山の人に評価された。特に新見の田植え唄でよく知られている。歌は先代や地元の歌い手を手本に独学で身につけられたのでは、とお孫さんは語る。

彼の歌声は「日本⺠謡大観中国篇付属CD4」や「伝承者が唄うおかやまの唄第2集LP」に収められている。

地しめを「さんようづき」ともいった。いまの建築は土台になるところを、掘り起してグリ石を敷きつめ、バイブレーザーという動力機械で堅めた上に、コンクリートを流し込んで作るが、むかしは土台となる部分に小石を並べ、これを地中に突き入れて堅めた。これが地しめである。「地しめ歌」はこの時歌われた。重さ40kgのまるいみかげ石を金輪でしばり、金輪から何本かの引き繩を出し、その端を握って石をひっぱりあげては落す。現在東城町で子供たちがおこなっている「亥の子つき」と同じ要領である。

また、溜め池の土手を改修する「堤普請」(はがねつけ)にも使われる。(はがねつけ)にも使われる。
「哲⻄の⺠謡1」より


別名:胴突き唄(どうつき)

特に大黑柱をつく時、あるいはこの柱に連結すべき大桁、又は下棟などをつくときは、酒を飲み、特に元気よくつく。

新見では餅つきの時にもこの胴突き歌の節を歌詞を変えて歌った。

「庭で餅搗きや、中の間で碁将棋、二階座敷で、金はかる、面白や。こちのお主は、團子か餅か、餅は餅だか、金持ちだ、面白や。搗けど、はたけど、餅をえぬ、どこのお臓の、底積みか、面白や。」「阿哲群誌下」より

現在でも新見北部の千屋蓬神社では、当屋譲りの儀式の後、盃を交わしながらこの歌を祝い歌として

Not Found 楽曲が再生されるのを待っています #新見 #盆踊り
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