音源

Songs

田植え踊り「月歌」「大山登り」

たうえおどり「つきうた」「だいせんのぼり」

歌詞

Lyrics

「月の歌」

正月は門にぎやかに松を立て 内には祝の神飾り
二月には五穀の種を取寄せて 若草水にかしそめる
三月は吉野の山の花かざり 花見て戻れば日が暮れる
四月にはシノブの苗手に眺むれば 優しき蛍が火をともす
五月には沖海山を眺むれば 五穀の苗を植え広げ
六月は何所で高山雪消え 小谷を落ちて水となるて
七月千町の原を眺むれば 五穀の米が栄来る
八月は三角久保に鎌入れて 諸国の神に穂掛けする
九月には奥山見ればにぎやかに 鹿鳴く声がウラ/\と
十月は諸国の神が国立ちて 出雲の国に集れる
霜月は小谷を見れば白々と 雪や氷が張りとぢて
師走には年なの門に松立てゝ シメ張り廻して神むかえ

基本情報

Metadata

伝承地哲多萬歳
伝承者高橋敏蔵
年代1965〜1975
詞型5755/575

解説

Commentary

太鼓田植は、古くは田楽(でんがく)として平安時代から伝えられるものとされる。田植歌は、田の神への豊作祈願(ほうさくきがん)の意を込め、地区の共同労働の習俗と結びあって発達した。昭和30年(1955)頃まで神郷地区や哲⻄町地区では田植歌が聞こえた。早朝、牛を使って田を均等にならし(しろかき)、さらに柄(え)ぶりを使って平(たい)らにする。その後、太鼓を打って音頭をとる人を「サゲ」と呼び、帯で体の前に支えた太鼓を両手のバチで打ちながら唄うと、早乙女(さおとめ)がこれに和(か)し、苗を植える。唄は、「朝のうた」からはじまり、続いて「田の神」、「大山登り」となり、昼が近づくと「昼前のうた」となる。午後は、「酒つくり」、「京のぼり」、「田主(たぬし)のやかた」等が唄われ、「夕方のうた」を唄い終わると一日の作業も終了する。
「にいみデジタル博物館」より

太鼓や歌の囃子に合せて共同で田植えをし、併せて鳥取県にある名峰伯耆大山の牛馬守護信仰を背景に農作業で使った牛馬の供養も行う行事である。

楽器や歌で囃す田植は平安時代の『栄花物語』などにみらる。

田植え唄の伝統は韓国、中国、東南アジアをはじめ、労作唄として広く歌われている。

新見哲西の高齢者いわく、囃し田は昔、男女の出会いの場でもあり、田植えをする早乙女の手際の良さを見比べて、嫁を探す者たちは品定めをしていたそうだ。げんに、早乙女のタスキや帯の色は既婚者と未婚者とに色分けされていた、とのこと。

嫁さだめの第一条件に「手際の良さ」を重視したのは、家での仕事をまかせた時のためであり、やはり働き者が好まれた。
盆踊りにも「田植え踊り」として踊られている。

Not Found 楽曲が再生されるのを待っています #新見 #盆踊り
00:00
00:00