
旧町村の歌
新見
音源
Songs
菅生村歌
すごうそんか
菅生村歌カラオケバージョン
すごうそんか
歌詞
Lyrics
作詞:竹本富次郎 校⻑
作曲: 竹本富次郎 校⻑
(大正八年)
備中一の名山と
その名も聞こえし大佐山
言うもおしき雄山と
東と北にそびえたつ
牛飼う業もいや進み
杉や桧は日に繁る
まきや雑木は日に伸びる
しば草山も豊かなり
その村人の人情は
着実純朴ひたすらに
戶数はおよそ三百戶
人口壱千九百人
養蚕業もことさらに
当たりのもはんとなりにけり
勤と倹とを守りにて
御国の富をふやさんと(す)
高梁川の 水流は
⻄を流れて水清く
りゅうずの滝の音高く
南をさして流れ行く
基本情報
Metadata
伝承地 | 新見菅生 |
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伝承者 | 北君子 |
解説
Commentary
菅生村歌
大正8年・作詞作曲竹本富次郎
大正8年に菅生小学校校⻑が作られた音頭。
竹本富次郎
明治十六年冬、菅生の集落からふた山ほど越えた千屋村の生まれ。岡山県師範学校を出て、大正七年から五年間、菅生小の校⻑だった。歌を作ったのは在任二年目の大正八年、三十五歳のころ。
よほど満足いく出来だったのか、彼はよく自宅でその歌を口ずさんだ。村歌は、唱歌の授業で子どもたちに教えられた。秋の運動会の行進曲として⻘年団が笛太鼓で演奏するほど親しまれた。だが、やがて世が大正から昭和へ移ったころ、人々の記憶の隅へと追いやられ、やがて歌われなくなった。
1999年10月30日の山陽新聞切り抜きより
音源は歌を覚えられていた北君子さんが吹き込まれたカセットから。菅生小学校に保管されていた。
北さんは2022年108歳で亡くなられた。